ムラッバア(四角い住まい)の砂庭 ムラッバアの砂庭は、一・四メートルから、一・七メートルくらいの高さのへいで囲まれている。(中略)定住がすすむと庭にシドルとよばれる木やナツメヤシの木が植えられる。枝は、テントのロープの代用で、洗濯ものを干したりするのに使われるし、ちょっとした木陰もつくる。しかし、砂庭は、客間になったり、寝間になったりするので、二本以上の木が植えられるということはない。 (「沙漠に生きるベドウィンのテント」、119頁より)