ドクトーラ・モコ

 首長の二番目の奥さんの赤ん坊が、身体が弱く、耳だれがしょっ中でて困るという話を聞いて、その赤ちゃんを抱きあげてみたら、どうも栄養失調のようであった。ジッダの町に行って、シリヤ人の医者に相談すると、ヴィタミン剤を投与すればよいという。その通りにしたら、案外早く効を奏した。それ以来、私はドクトーラ(ドクターのアラビア語女性形)などとも呼ばれるようになった。

(『文化人類学 遊牧・農耕・都市』41頁より)

この記述に関連した最新の現地調査による研究成果は『サウジアラビア、オアシスに生きる女性たちの50年』(河出書房新社、2019年)152-153頁「時代の変化を肌で感じてきた女性」にあり

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