乙女のまつり

 断食明けのまつりのことを、ワーディ・ハディージャでは乙女のまつり(イード・ル・バナート)ともよぶ。(中略)女たちは、断食月の間中に縫いあげた新しい衣装に着かえる。ガーゼのかぶりものも、目のさめるような花もようのものにかえたり、それぞれ嬉々としておめかしをする。そして、外に出かけて、お互いにあいさつをする。「アッラーの恵みがありますように!」「いつもご健康でありますように!」

(『アラビア・ノート』(ちくま学芸文庫版)、154-155頁より)