縄田浩志理事の大同生命地域研究奨励賞受賞のお知らせ

2015年7月8日、縄田浩志理事が、2015年度(第30回)大同生命地域研究奨励賞を受賞しました。

大同生命地域研究奨励賞は、「地球的規模における地域研究」の分野において、新しい展開を試み、今後さらなる活躍が期待される研究者に対して贈呈される賞です。
片倉もとこも、1991年度「アラブ・イスラーム研究の新境地開拓の業績」に対して同賞を受賞しています。

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7月24日、贈呈式がクラブ関西(大阪市)にて開催されました。

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受賞スピーチをおこなう縄田浩志理事

 

 

 

 

 

 

今回の受賞は、縄田理事がこれまで取り組んできた「中東・北東アフリカにおける未来志向型の地域研究とアラビア語による出版を通じた研究資源の共有化」に対して贈られました。

縄田理事は、スーダン紅海沿岸の地域住民の生業(なりわい)に重点を置いた研究をはじめ(学位論文「乾燥地帯の沿岸域における人間・ヒトコブラクダ関係の人類学的研究-スーダン東部、紅海沿岸ベジャ族における事例分析から」2003年、京都大学)、北アフリカ、中東地域の熱帯・乾燥地域において、地域住民が培ってきた在来知をもとに環境へ適応、生産活動を行ってきたことを丁寧に明らかにし、「ポスト石油時代」に向けた多様な生物資源管理の学術的基盤を提示してきました(総合地球環境学研究所プロジェクト「アラブ社会におけるなりわい生態系の研究-ポスト石油時代に向けて」2008-2013年)。
さらに、日本語・英語のみならず、特にアラビア語で研究成果を出版したことで「地域と社会的還元に多大な貢献を果たした」として、研究資源を国内外で広く共有する姿勢が大いに評価されました。

詳しくは、大同生命国際文化基金のWEBサイトからご覧いただけます。

「アラムコ・片倉沙漠文化協賛金」協定締結のお知らせ

2014年12月18日、サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコの日本法人アラムコ・アジア・ジャパン株式会社と片倉もとこ記念沙漠文化財団(MOKO-FDC)の間で、「アラムコ・片倉沙漠文化協賛金」に関する協定を締結いたしました。
本協定に基づき、アラムコ・アジア・ジャパン社より提供された協賛金20万ドルの運用が開始されます。
(期間5年:2015年1月1日~2019年12月31日)

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アラムコ・アジア・ジャパンにて行われた調印式の模様。 左より、アラムコ・アジア・ジャパンのアハメド・アルクネイニ代表取締役社長、MOKO-FDCの片倉邦雄評議員会議長。

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サウジアラビア・日本両国旗の前で、覚書を取り交わしました。

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財団からアラムコ・アジア・ジャパンへ、片倉もとこのワーディ・ファーティマ(サウジアラビア)写真を謹呈しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

調印式において、アルクネイニ社長より「貴財団の活動がサウジアラビア双方にとって意義深いものであるということ、そして貴財団の活動が今後大きく発展していくことを望みそれに向けた支援をしていきたい」との激励をいただきました。

片倉評議員会議長は、サウジアラムコおよびアラムコ・アジア・ジャパンの片倉もとこの業績に対する評価に深く感謝し、沙漠文化研究、沙漠文化芸術への支援・育成のために協賛金を最大限に活用していくことを表明しました。

当協賛金は、主に下記3点を目的に掲げて事業を進めてまいります。

  • Research and studies of Desert Culture, such as follow-up of Prof. Motoko Katakura’s field work in Wadi Fatima,
    沙漠文化に関する調査(片倉もとこのワーディ・ファーティマにおけるフィールドワークのフォローアップなど)および学際的研究
  • Art performance of Desert Culture,
    沙漠文化に関する芸術活動
  • Hosting lectures, exhibitions, seminars, symposiums etc., to introduce Desert Culture.
    沙漠文化を紹介する講演会、展示会、セミナー、シンポジウム等

【特別講義】5/25(月)秋田大学特別講義「我が国はエネルギー資源確保のため中東イスラーム世界とどうつきあってきたか―歴史上どんなプレイヤーが活躍したか?将来どのような人材が必要とされるか?」

沙漠文化に関するさまざまなイベント情報をご案内します。

5月25日(月)秋田大学手形キャンパス60周年記念ホールにて、特別講義「我が国はエネルギー資源確保のため中東イスラーム世界とどうつきあってきたか―歴史上どんなプレイヤーが活躍したか?将来どのような人材が必要とされるか?」が開催されます。講師として、当財団評議員の片倉邦雄(元エジプト、イラク、UAE大使)が参加いたします。詳細は、秋田大学ホームページをご参照ください。

【場所】 秋田大学手形キャンパス60周年記念ホール
     〒010-8502 秋田市手形学園町1番1号

【日時】 5月25日(月)14:30~15:30

【内容】

チラシ ダウンロード

<講義要旨>

    1.エネルギー資源の乏しい日本は、エネルギー流体化時代に入り、国力増進、生活向上のため、石油・天然ガスなどの安定供給を求めて中東・イスラーム圏の国々・人々とつきあってきた。
    2.第2次大戦直前、サウジアラビア王国と初めて石油開発利権交渉を行った横山ミッション(1939)、戦後日本で初めてサウジ・クウェイトと自主開発協定を結んだアラビア石油KK山下太郎(1957-58)、第4次中東戦争直後、日本など西側消費国に対して石油供給カットを行ったアラブ産油国との交渉に当たった三木ミッション(1973)などの活躍に着目する。
    3.原発事故以来、従前以上に中東・イスラーム諸国からのエネルギー資源の安定供給は重要になっている。そのために必要な人材は?これら地域の厳しい自然環境に耐えうる体力と、異文化環境に適応できるタフな精神力、そして英語、アラビア語などコミュニケ―ション能力・交渉力を培っていくこと。

【主催】 秋田大学国際資源学部
【備考】 一般無料公開
【お問い合わせ】
            国際資源学部資源政策コース教授 縄田浩志
            TEL:018-889-2094,3256
            E-mail:nawata(at)gipc. akita-u.ac.jp        
                       ※ (at) は @ に置き換えて下さい。

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